放射性物質セシウム吸着材(Cs-HOM)開発・早稲田大学客員教授シェリフ・エル・サフティ【夢の扉+】2013年5月19日: 「夢の扉」+産業科学などの情報ブログ。

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放射性物質セシウム吸着材(Cs-HOM)開発・早稲田大学客員教授シェリフ・エル・サフティ【夢の扉+】2013年5月19日


フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)は27日、福島第1原子力発電所の事故で3月21日から7月半ばまでに海に流出した放射性セシウム137の総量が2.71京ベクレル(京は兆の1万倍)だったとする報告書を発表した。1回の事故による海の核汚染としては過去最悪だという。

 セシウム総量の82%は、原子炉を冷却するための放水により、4月8日よりも前に流れ出した分。放射性ヨウ素131も大量に流出した。
 ヨウ素は半減期が8日と短いため、汚染は短期間で解消された。一方、半減期が30年と長いセシウムも、海流により大幅に希釈された。太平洋全体で見ても、セシウムは強力な海流によって希釈され、1リットル当たり0.004ベクレルの濃度で落ち着くとみられるという。

■福島近海でのモニタリングは今後も必要
 報告書は「この濃度であれば、放射線安全管理の観点からの脅威は何もない」と述べる一方で、福島第1原発に近い沿岸部では、汚染された雨水の流出が続いていることもあり、深刻な汚染が持続する恐れがあると指摘。「福島の近海で海洋生物のモニタリングを継続して行う必要がある」と述べている。
 また、セシウム汚染の影響を最も受けやすい海洋生物として、深海魚や軟体動物、海の食物連鎖の最上位にいる魚などを挙げている。

夢の扉+
http://www.tbs.co.jp/yumetobi-plus/
2013年5月19日(日) 18時30分〜19時00分
ドリーム・メーカー
早稲田大学の客員教授、物質・材料研究機構の元素戦略材料センター資源循環グループのシェリフ・エル・サフティ主幹研究員(44歳)
セシウム吸着材(Cs-HOM)を開発
福島第一原発事故から、2年以上が経った今も、現地では、放射能との闘いが続いている。
除染作業が進められているが、作業後に出た放射性廃棄物の仮置き場がもう限界なのだ。
そんな行き場のない廃棄物を減らす可能性を秘めた、放射性物質の吸着剤が、新たに開発された。
生みの親は、エジプト人科学者、シェリフ・エル・サフティ、44歳。
シェリフはもともと、ヒ素に汚染された水からヒ素を取り除く吸着剤を日本で研究していた。
しかし2011年3月の原発事故後、家族に説得され、やむなくエジプトに帰国した。
そこに届いた日本の恩師からのメール。
「日本は放射能の問題に直面している。今こそ、君の技術が役立つと信じている」放射能で苦しむ日本を、科学の力で救いたいー。
シェリフは、日本に戻ることを決意した。
そして、ヒ素吸着剤の技術を応用して、ついにHOMを開発、今年、その実証実験が行なわれた。

放射性物質の吸着剤としては、「ゼオライト」吸着剤が存在していた。
しかし、HOMは、ゼオライト吸着剤のおよそ2倍という優れた性能を有している。

放射性物質吸着剤は、さまざまなものが研究開発されている。

【日立など、放射性セシウム/ストロンチウムを99%以上除去できる吸着剤を開発】[2013/04/05]
日立製作所と日立GEニュークリア・エナジーは4月4日、福島第一原子力発電所で発生する放射性物質を含む滞留水の処理への適用を目指して、水中に溶解した放射性セシウムと放射性ストロンチウムを同時に99%以上の除去率で除去できる吸着剤を開発したことを発表した。

福島第一原子力発電所で発生した発電所建屋内の高濃度滞留水は、セシウムなどの放射性物質と海水成分(ナトリウム、塩素、カルシウムなど)を含んでおり、現在も放射性セシウムの吸着処理、ならびに海水成分の逆浸透膜での淡水化処理による浄化作業が続けられている。淡水化処理では淡水と濃縮海水が生成され、濃縮海水に微量の放射性セシウムと高濃度の放射性ストロンチウムが含まれ、液体の状態でタンク内に保管されているが、もし漏水すれば放射性物質が飛散する可能性などがあるため、その除去技術の確立が求められていた。

セシウムとストロンチウムは元素周期律表で属する族が異なり、水中に溶解した際の電荷やイオンの大きさが違うため、セシウム、ストロンチウムを吸着剤で除去する場合、従来は、セシウム用、ストロンチウム用のそれぞれ異なる種類の吸着剤を使用する必要があった。今回、日立などはチタン酸塩化合物に特殊処理を施すことで、セシウムとストロンチウムの同時吸着を実現したという。

また、滞留水に含まれる海水成分のナトリウム、カルシウムは、それぞれセシウム、ストロンチウムと化学的性質が類似しており、同様に吸着剤に吸着されるため、従来の吸着剤は海水条件でセシウム、ストロンチウムの吸着性能が低下する傾向があったが、同吸着剤では、セシウム、ストロンチウムを選択的に吸着する性質があるため、海水条件でも高い吸着性能を維持することが可能。

さらに、滞留水の組成を模擬した水からセシウムとストロンチウムを除去する実験を行ったところ、吸着剤体積の3000倍の量の水からセシウムとストロンチウムを99%以上除去できることを確認。これにより、同吸着剤を適切に用いることで、従来よりも簡便に処理水から放射性セシウムと放射性ストロンチウムを除去することができ、厚生労働省の飲料水の新基準値(10Bq/L以下)を満足させることもできるようになるという。

なお日立では、同吸着剤を淡水化処理の上流側のプロセス、または濃縮海水の処理プロセスで使用することで、従来の半分の吸着剤で滞留水から放射性セシウムと放射性ストロンチウムを除去することができるようになると説明している。


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